02. Pinebook 最初の設定

2017/07/05 -- Posted by : bitset

Pinebook が届いて最初にやったことをまとめてみました。

 

事前に用意した物


1. USBのLANアダプタ (有線 or 無線)   ​<ほぼ必須>

Pinebookは技適を通ってないので、ネットワークに接続するために必要です。

 

2. microSD (or USBメモリ) <強く推奨>

標準のストレージ(eMMC)は16GBしかありません。そのためmicroSD、もしくはUSBメモリで容量不足を補います。 挿しっぱなしで邪魔にならないmicroSDの方が使い勝手が良いです。

df.png

初期状態で ストレージの28%を消費していて、10GBしか空きがありません。

 

3. miniHDMIアダプタ  <お好みで>

普通のHDMIアダプタは刺さりません。外部モニタを使用する場合に必要です。

また、外部モニタを使用する場合は /boot/uEnv.txt の修正が必要な様です。外部モニタを繋いだだけでは認識出来ませんでした。

 

電源を入れる前に


充電します。しないと起動しません。30分ほど充電すれば起動できます。(充電しながら作業可能です)

 

起動したら


1. ログインします。

デフォルトは ユーザー:pine64、パスワード:pine64 です。

2. パスワード変更

真っ先にパスワードを変更します。

3. システム更新

OS を最新の状態にします。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt clean
      ... DISK小さいので終わったら直ちに領域開放

4. sshd を止めます。

ノートPCで sshd(SSHサーバ)は不要なので無効にします。

$ sudo apt install sysv-rc-conf   ... 管理ツールのインストール
$ sudo sysv-rc-conf --list          ... サービスの状態を確認
$ sudo sysv-rc-conf ssh off         ... sshd を無効化
$ sudo sysv-rc-conf --list      ... 無効になったことを確認

 

日本語化


icon_red_ball_24.png 日本語表示設定

日本語表示出来るようにします。

メニューの System -> Preferences -> Personal -> Language Support から、

icon_checked.png [Language]

language.png

1. [Install / Remove Language]ダイアログで[Japanese]を選択し、リストボックスの先頭へ移動

japanese.png

2. [システム全体に適用]を押す
3. IMシステム  [fcitx] を選択

icon_checked.png [地域フォーマット]

[日本語] を選択し、[システム全体に適用]を押す。

local.png

 

システム -> 設定 -> その他 -> Fcitx設定

fcitx.png

IMEをON/OFFするキー設定を確認する。

 

icon_red_ball_24.png 日本語入力設定

IMEをインストールして日本語入力出来るようにします。 ARM版の mozc がないので Anthy をインストールします。

1. インストール

$sudo apt install fcitx-anthy

2. 再ログイン

一旦ログアウトして、ログインしなおします

 3. 確認

コンソールを開いて、ctrl + space で IMEが起動することを確認します。

 

icon_red_ball_24.png タイムゾーン変更

システム -> システム管理 -> 時刻と日付の設定

Asia/Tokyo に設定します。

timezone.png

 

microSD, USBメモリを挿す


icon_red_ball_24.png /media/pine64/ 以下にマウントされる

赤がmicroSD, 黄色がUSBメモリ(2本刺し)です。

storage.png

 

icon_red_ball_24.png 注意:FATファイルシステムはパーミッションの設定が出来ない。

microSD や USBメモリを補助記憶装置として使う場合、VFATで使用すると思いますが、FATはパーミッションの設定が出来ません。

どうしてもFAT上のファイルに実行権限等のパーミッションを設定したい場合、/etc/fstab で設定することになります。

参考: https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=9122

 

アプリケーション


ARM版Linuxには以下のパッケージがありません。

icon_checked.png Chrome    

代わりにChronium がインストールされています。​​​​

icon_checked.png mozc

今回は Anthy を使用しました。ソースコードからmozc をビルドして使うことも出来る様です。

icon_checked.png SublimeText    

ARM版は用意されていません。Vim や Emacs でガンバります。
 

使用感


icon_red_ball_24.png ブラウザは遅いです。

Chromium はツライです。 Firefoxのほうがまだマシですが、GMail開くのに時間が掛かってストレスが溜まります。

当初は持ち歩き用PCに考えていましたが、ブラウザが遅いので断念しました。

 

icon_red_ball_24.png Scratchは快適です。

ラズパイと同様に、Scratchがデフォルトでインストールされていて、起動も実行もサクサクです。Scratchの学習端末にはヨロシイと思います。

ただし、キーボードが英語配列なので、お子様はちょっと苦労するかもしれませんが...

- 以上 -

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